シールアクトの海水魚水槽契約のお客様で大人気の生体がハリセンボンです。
ハリセンボンはフグ科の魚によく似ている魚ですが、体に毒を持たず、その代わりに大きなトゲを持っている魚です。
自然界では、このトゲで外敵から身を守ると言われておりますが、アクアリウムの飼育下では、網ですくった時や、水槽を叩かれたりしてびっくりした時に、まんまるのトゲトゲ状態に膨らみます。
水槽飼育科下でののハリセンボンは、ほとんど膨らむことはなく、逆に膨らむ時は過剰なストレスがかかている時の状態ですので、故意に膨らむ状態を作る環境下はあまり良くないと言えます。
ハリセンボンはフグの仲間で、トゲに覆われた体と、大きな眼が可愛い魚で、人にもよくなれますので、観賞魚というよりはペットに近い感覚のとても愛くるしい生体です。
他のフグと異なり、筋肉や内臓は無毒とされ、皮膚から毒を出すことはありませんので、その点は、他のフグ類よりも安心して混泳する事が可能です。
シールアクトには、全長10cm前後のものが入荷することが多いハリセンボンですが、水槽内では、更に大きく成長しますので、最低でも60cm以上の水槽になります。
ハリセンボンは海水魚ですので、水温は大体23~26℃と言われておりますが、シールアクトの管理水槽では、他の海水魚と混泳致しますので、26度設定の温度管理をしています。
動物食性が強くなんでも食べるようになりますが、初期段階で人工飼料を普通に食べてくれる個体はほとんどいません。
白点病にかかりやすい魚でもあり、治療薬にもあまり強くない部類の生体ですので、シールアクトでは、仕入れからお客様の水槽に導入するまで、必ず一定のストック期間を設け、餌付けから、初期白点病発生の有無など、多岐に渡り状態を安定させてから、お客様の水槽へ導入する事を続けております。